ローランサンの真珠の秘密
絵画ファンの皆さま、こんにちは!
今日お届けしたいテーマは女流画家マリー・ローランサンです。
ローランサンはフランス出身で、20世紀に活躍したエコール・ド・パリの画家です。
ローランサンの作品はとてもやわらかな雰囲気で、
一目見ただけでローランサンの作品だとわかるような独特の世界が広がります。
ところでローランサンの作品の中に登場する女性は、多くが真珠を身につけていることはご存知でしょうか?
これは意外と知られていない事実です。
よく作品を見てみると、あ!この作品も真珠を身につけていると気がつくと思います。
それでは早速作品をいくつか紹介していきますので、真珠を身につけていることを確認して見てくださいね。
マリー・ローランサン【三人の若い女】
制作年:1953年頃
所蔵:マリー・ローランサン美術館
この作品は、画家が10年のも歳月をかけ完成させた晩年の作品です。
マリー・ローランサン【踊り子たち】
制作年:1937年
この作品はローランサンの挑戦でもありました。
ローランサンは一枚の作品に複数の人を描くことをあまり得意としませんでした。
しかし本作では5人の人を一度に描くことに挑戦しました。
若干構図的に曖昧な点などもみられますが、ローランサンらしいやわらかな雰囲気が出ている作品です。
マリー・ローランサン【五人の奏者 】
制作年:1935年
所蔵:吉野石膏コレクション
本作も上でご紹介したように、1枚の作品に複数の人を描いた作品です。
細部まで描き切れていなかったり曖昧な点が多いものの、5人のそれぞれが楽器を持ち穏やかな表情をしている様子をうまく描いた作品です。
マリー・ローランサン【花と少女】
制作年:1937年
制作年:1950年頃
いかがでしょうか。
いずれの作品も女性が真珠を身につけているのが見て取れると思います。
では一体なぜ?ローランサンは真珠を身につけさせた様子を描いたのでしょうか。
それは「作品にリズムや動きを表現したかったため」だそうです。
真珠を描くことで動きが出て、作品画面にリズムが生まれるのだそうです。
なるほど〜そういう技法だったのですね。
ただ単に真珠を身につけている女性を描いただけではなく、絵画の技法として真珠を取り入れたんですね。
さすがです、ローランサン。
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- 2019.06.19 Wednesday
- ローランサン
- 09:16
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