音楽の稽古&中断された音楽の稽古
絵画ファンの皆さま、こんにちは!
今日はフェルメールの作品の中で「音楽の稽古」をテーマにして描かれた2作品を
ご紹介したいと思います。
フェルメールは音楽や楽器をテーマに作品を描くことが多く、
フェルメールの生涯作品がたった全37作品しかないのにもかかわらず
そのなかでも作品の中に楽器が描かれていたり、音楽がテーマの作品は多数あります。
今日ご紹介する【音楽の稽古】と【中断された音楽の稽古】の2作品は、
似たようなタイトルの2作品です。
しかし描かれている様子は全く違う感じの2作品です。
それではそれぞれの作品を見ていきましょう!
制作年:1660-1661年頃
原画サイズ:39.3×44.4cm
所蔵:ニューヨーク フリック・コレクション
この作品は後でご紹介する【音楽の稽古】よりも2年ほど前に描かれた作品です。
この作品は 一人の男性と少女が音楽の練習をしている様子を描いた作品で、
その表情は、途中でフェルメールが作品を描くために部屋へ入ったため、
驚いてこちらを見ているようにとれます。
実はこの作品は恋の様子を描いた作品です。
画中に描かれている作品はよく見えませんが「キューピッド」が描かれています。
キューピッドが描かれているということは、恋の様子を描いたこととされています。
現物の作品は損傷が非常に激しいため、貸し出しなどあまりされず
厳重に保管されています。
制作年:1662ー1664年頃
原画サイズ:74×64.5cm
所蔵:バッキンガム宮殿
この作品に描かれているのは、ルネサンス・バロック期の音楽においてよく
使用されたチェンバロの小型版である「ヴァージナル」を演奏する若い女と
その隣で立つ男です。
ピアノの原型とも言われています。
この作品のテーマは、実は「恋」。
「恋のレッスン」を描いた寓意画であるとされています。
音楽のレッスンと思いきや、実は恋模様が描かれた作品だったのです。
いかがでしたでしょうか。
どちらの作品も実は「恋」がテーマで描かれた作品です。
音楽の稽古と言いながら、恋模様が描かれた作品です。
作品に隠された秘密。面白いですよね!
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JUGEMテーマ:フェルメール
- 2018.12.24 Monday
- フェルメール
- 15:28
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