マグリットの作品の解釈が難しい…
絵画ファンの皆さま、こんにちは!
今日は画家マグリットについて見ていきたいと思います。
ルネ・マグリットは1898年ベルギー出身の画家で、シュルレアリスムの画派で活動した画家です。
顔が描かれていない人物画や、象徴で絵を描く手法をとったり、ベタっとした塗り方の描き方が特徴です。
作品画像を見てみるとすぐにマグリットの作品だとわかる作風です。
描かれている作品を見ると、不可解な作品が多いことに気づきます。
これってどういう意味だろう・・・?
という作品がとても多いです。
今日はいくつかの作品をピックアップして、その作品の意味や解釈を見ていきたいと思います。
本作は臨床医をテーマに描かれていますが、その胴体部分には2羽の鳥がいます。
体は医者、心は鳥。
遠くへ行きたくても行けない医者と、遠くへ行けるのに飛んで行かない鳥が表現されているそうです。
制作年:1928年
原画サイズ:54cm×81cm
所蔵:ニューヨーク近代美術館
大きく開かれた目に映る青い空。
目に映る現実は、見たくないものを見なかったことにしてしまったりもするが、
鏡の場合は現実をそのまま映してくる。
自分の目で見るものは実は偽りでもあるという解釈です。
マグリット【貫かれた時間】
制作年:1938年
原画サイズ:147cm x 99 cm
所蔵:シカゴ美術館
本作には暖炉から飛び出してきた蒸気機関車が描かれています。
鉄道がトンネルから出てくるイメージを描いたそうです。
そしてダイニングにある暖炉と蒸気機関車を合わせて描いたのは、似たようなイメージのものを並列して描いて見るものに錯覚を与えたかったためだそうです。
マグリット【傑作もしくは水平線の神秘】
制作年:1955年
原画サイズ:49.5cmx65cm
所蔵:個人所蔵
本作はマグリットがよく描いた山高帽をかぶった紳士が3人描かれています。
3人の紳士はそれぞれ違う方角を見ています。
同じ人物が別のシーンにいて、頭には同じ月がありますがシーンが違えば見えるものも違う。
見えるもののずっと奥深くに見えないけれど、存在する真実があるということを表しているそうです。
マグリット【個人的価値観】
制作年:1952年
原画サイズ:80cm×100cm
所蔵:サンフランシスコ近代美術館
本作は部屋の中に様々なものが描かれていますが、鑑賞者が思うサイズで描かれていないのが狙いです。
人々が思う適正サイズで描かれていない大きすぎるグラスを見たときに
鑑賞者が違和感を覚えることこそ、マグリットの意図なのです。
個人的価値観が前提にあるからこそ違和感を感じるということを伝えたいようです。
いかがでしたでしょうか?
パッと見ただけでとても印象に残る作品ばかりです。
でも実際にそれが何を意味しているのかの解釈がとてもとても難しいですよね。
マグリットは作品を見る人々に、作品を通して問いかけたり投げかけたりしているようです。
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- 2021.03.18 Thursday
- マグリット
- 13:52
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